世界のスーパー 日本では?? なぜ No336
イギリスのテスコ、フランスのカルフール、アメリカのウォルマート これが
世界の3大スーパーらしいが日本では どうもうまくいかないらしい。なぜ
だろうか????
世界1位のアメリカのウォルマートは、なかなか調子が出ないようだ。西友を
完全子会社にしているが 彼らのキャッチフレーズ
「エブリディー ロープライス」
よりも 日本人は 特定日に特定商品が安くなる 日替わりの目玉商品の方
が好きな様である。
食品に限定すると、世界2位のフランスのカルフールは7年前に撤退した。
更に 最近、テスコが撤退を表明した。同社は、イギリスを本拠地とする巨大
スーパーマーケット・チェーン。売上高は7兆円を超え、日本のビッグツーの
イオンやセブン&アイより大きい。アジア、欧州、北米の14カ国で店舗を展開
し、日本には2003年に参入した。スーパーマーケットTESCOのほか、食品店
「つるかめランド」を運営したいるが。TESCOは、これまで8年間、日本の小売
市場での定着を図ったが功を奏さず。採算が取れない日本での事業を売却す
ることになったそうだ。
その理由のひとつとして 日本の食文化に有るとも言われているそうだ。
地域によって異なる多彩な産品と、季節ごとに異なる旬のもの。野菜も、
地域ごとに食する種類は大きく異なり、また季節ごとに食する種類は異なる
この複雑な食文化により 小売店がかつて優位に立っていた。それを小型
スーパーであった、関西スーパーでありサミットストアが80年代に打ち破って
いった、店舗内に広いバックヤードをとり、個人の職人技としてではなく組織
として生鮮を扱う設備技術やノウハウを蓄積した。これが今やイオンやイトー
ヨーカ堂にまで浸透しているのだ。
「鮮度と多様性と旬」のある商品を扱うための技術に加えて、もう一つ、速い
商品回転率の経営を確立する必要がある(でなければ商品の鮮度が保てない
のだ)。加工食品や日雑商品のように本部で一括して大量・安価に仕入れて、
チェーン各店で売り減らすという手法(これが欧米のスーパーの常套手段で
あった)は、この種の商品には通じない。できる限り在庫を切り詰め、次々に
商品に入れ替えるスピードが必要なのだ。
この違いがスーパーそのものの目指す方向性に繋がる。 商品回転率志向
の経営は先に述べたように日本では必須なのだが、世界の大手小売企業の
目指す方向ではないのだ。ウォルマートとイトーヨーカ堂の回転率の違いを見
ればわかる。02年のデータの比較だが、在庫回転率では、イトーヨーカ堂のほ
うが倍くらい高く。他方、販売管理費ではウォルマートが、売上高割合で10%ほ
ど低い。
つまり、ウォルマートが調達力とコスト削減力を背景にして競争優位を確保す
る経営であるのに対して、イトーヨーカ堂は速い商品回転率で勝負していること
になる(『ウォルマートの時代』日本経済新聞社)。
日本で大成しようとすると 外資系スーパーはやり方を変えないといけないのだ
がそのノウハウが彼らには無いのだ。
自家用車と大型冷蔵・冷凍庫という大量購買・長期保存の手段がほとんどの
家庭に普及したのにも拘わらず、高い買い物頻度の習慣はそれほど変化して
いないと言う。(買い物そのものがレジャー化して 休日は大型店でぶらぶらと
いうケースも有るのだが それでも通常の日に近所の小型スーパーで食材を
購入 と言うのが一般的ではないだろうか)
やはり 「エブリディー ロープライス」よりも 旬を獲た特定商品が安くなる
日系スーパー(これは大型スーパーに伍して中小のスーパーが戦っている事
もうなずける)が好きな様である。
そう言えば 今日は25日 イオンポイントが2倍になる日だ!!
日本の食文化の伝統が、独自の小売業を生み育て、そして海外からの参入
の天然の要塞となっている とあったが 製造業でもこうならないかなと。。。。
祈りたい。
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