さらば TRI 3発機よ永遠に!! No1334
本来この記事は昨日(記事番号に3が三つ並んだ)に書くべきであった。
一生の不覚というか 小生昨日気がつきました。
さかのぼること約1ヶ月前の去る11月11日 KLMがMD-11のラスト
を行いました。
各航空会社のラストフライトは良くある話でそれだけなら大きな記事に
ならないかも知れませんが、このKLMによるMD-11のラストフライトは
一つの時代が終わったことを意味します。
実はKLM 現存する航空会社では世界最古です。更に同社は1934年に
ダグラスDC-2を導入後ダグラス社が製造した全てのシリーズ(DC-2、
DC-3、DC-4、DC-5、DC-6、DC-7、DC-8、DC-9、DC-10MそしてMD-11)
を保有し運行した世界でただ一つの会社でもあります。
そして11月11日に行われたMD-11のラストフライトは民間旅客機で最後
のワイドボディ3発機の運行が停止することを意味したのです。旧ソ連圏
でツポレフTu-154 ヤコブレフYak-40 ヤコブレフYak-42が3発旅客機
として運行はまだされているが年々その数量は減っておりもはや3発機は
風前の灯火なのである。
KLM、MD-11で最後の旅客機フライト 機体にはダグラス各機種名
実は小生MD-11そしてその前身のDC-10のファンである。小生の哲学と
いうか単純に好みで飛行機は 3発機に限ると考える。
フォッカー F.VIIは一時代を米国発祥ではなくオランダから生まれ 米国で
OEM生産された名機だ。
ボーイング727は小生が子供の頃もっともあこがれであった飛行機であり、
ジョット旅客機が中距離以下でも使えることを証明した機体である。
そして 洋上飛行の制限を受けることなく飛べる L-1011トライスターと
DC-10へつながる。
3発機は そのシルエットがすばらしい、又3つ目のエンジンを置く為
の工夫が各社それぞれでありデザイン性でもぬきんでた存在である。
全く同時期に同じ目的の為に設計されたDC-10とL-1011を較べるとその
意味が分かるであろう。(No320を参照下さい)
残念ながら小生はMD-11には乗ったことがない実に心残りだが、その前身
DC-10も実にパワフルな機体であり 離陸時の加速感はまさに別次元
であった。JALがDC-10の後継機としての最終選考に残ったのはエアバ
スA340(4発機である)とMD-11であった。A340のエンジンCFM56は
推力15TON×4基で合計60TON に対してMD-11のエンジンPW4460
は27TON×3基で合計81TON 機体の大きさはほぼ同じで推力はA340
はMD-11の75%にすぎなかったのである。それでJALはMD-11を
選択したのだが。。。。。。。。(No320を参照下さい)
MD-11 日本ではJALが運用したが その運用期間は10年少し
かなり短かった。その理由は上記No320の記事に加え そのパワフルさ故
でもあるが 燃費が非常に悪かったのだ。愛読書エアラインの2015年1月号
に載っていた
これまた残念である。
なんと747よりも運行状況によっては悪かったのだ(当然747の方が多
くの旅客を乗せられるのにも拘わらず。。)その為、他の航空会社でも長距
離路線専用の形で運行せざるを得なかったらしい。
もはや ETOPS拡大もあり3発機を新たに開発するメーカーもないであろ
うから 旅客機としての3発機はその使命を終えることになろう。寂しいの
だが それも時代の流れなのか、、、、、、、、、、、、。。。。。さらば 3発機
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